不安症と喘息-香りによるハートのケア例 |ルームフレグランスと香りの心理

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不安症と喘息-香りによるハートのケア例

ピーターが初めて私に会いに来たのは、1986年2月、彼が47才のときでした。 彼は幼少の頃から喘息とアレルギーに悩まされていました。

しかし、彼が助けを求めた主な障害は、自分の身近な人々に対する「いらだち」と「怒り」の気持ちの爆発でした。これに伴って、胸部に燃え上がるような赤い斑点が現れ、左肩と眼が引きつりました。

ピーターのイライラしやすい性格を考えて、カモミールを使用することに決めました。 カモミールは気持ちをゆったりさせるサンダルウッドやイランイランと香りもよく合うのでブレンドに用いました。

これらが彼をもっとのんびりさせ、不安から救うのではないかと思ったからです。


1週間おきに彼の胸部と背中をマッサージしてあげました。 初回のマッサージから彼に違いが表れました。彼はいらだちと怒りが、まるで魔法のように消えてしまったと言いました。

彼にはガールフレンドがいますが、彼女との関係にも悩みがありました。 彼女も調子が良くなく攻撃的でしたが、ピーターがイライラしなくなったので、彼女の調子も良くなりました。2人とも芳香油を使いました。

ピーターが非常に変わったので、ガールフレンドはピーターとずっと一緒に暮らすのが、今ではとても幸せと感じるようになりました。

最初の治療から4ヶ月目に、2人は結婚し、その後ピーターの好みの精油はもっと明るいものになりました。 メリッサがお気に入りになったので、最初の3種類の精油はもう使用しません。ピーターは治療を前向きなものと受け止めています。

そして、自分の仕事のストレスをうまく処理するために必要なものだと感じています。 また、彼の感情生活は以前に比べではるかに安定したものになり、喘息の発作も非常に、まれになりました。

ピーターが初めて来訪してから9ヶ月が過ぎ、彼の妻の健康も改善されました。それでピーターは「先生は一人分の料金で2人を治している」と言っています。 私はピーターの妻に会ったことは一度もありません。

この報告からわかること

気持ちがゆったりしていないと、体のどこかにその思いが病気となって表れるとよく言われ ます。このピーターの喘息の例も、これに当てはまるのではないでしょうか。

物理的に、体を人の手でさすってもらえば気持ちが良くなるということもありますし、精油が、脳や体に働きかけて、神経の状態を柔軟性のあるものにしてくれたとも言えるでしょう。

また、大事なことは、人のイライラや怒りは、周りの人に伝わるのと同様に、包容力や優しさなども周りの人に伝わるということです。ですから、ピーターと彼女もうまくいったのではないでしょうか。

香りは良いコミニュケーションの担い手になるようです。

このエピソードは、フレグランスジャーナル社発行、ロパート・ティスランド『ホリスティック・アロマセラピー』をもとに再構成したものです。


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