香水の香料になるもの|アロマセラピーの香水作り

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香水の香料になるもの

香水に使われる香料は3種類あります。天然香料、合成香料、この2つを合わせた調合香料です。天然香料には植物性と動物性があり、合わせて150種類くらいが使われています。

合成香料も2種類あり、1つは化学的に作られたもの、もう1つは天然香料からある成分だけを抜き出した単離香料です。合成香料は3500種類にも及びます。香水は、これらの香料を50種類から、時には数百種類もブレンドして出来上がります。

天然香料のうち、アロマセラピーの精油は植物性の天然香料ですが、動物性の香料にはどんなものがあるか見てみましょう。

麝香(ムスク:Musk)

ヒマラヤ山系に生息する麝香鹿(じゃこうじか)の雄の生殖系分泌物で、その下腹部にある香嚢(こうのう)を切り取り乾燥させたものです。産地により格差がありますが、最良品はトンキン麝香と言われています。

麝香の大部分は動物性脂質や色素ですが、約2%の香気成分を含んでいることが分かっています。そのまま嗅ぐと不快臭ですが、希釈すると良い香りになり、通常香水には、0.00001%に希釈されたものが用いられます。

竜涎香(アンバーグリス:Ambergris)

竜涎香(りゅうぜんこう)とは、マッコウクジラの不消化物が固まったものです。

マッコウクジラはイカを常食するので、イカのくちばしと言われる角質が体内に蓄積し、これが結石となるので、胆汁、胃液、ステリンなどを分泌して、この不消化物を包み込み体外に排出します。この排出された比重の軽い塊が竜涎香で、海上に漂流していたり、海岸に打ち上げられていることもあります。

主成分はアンブレイン(AMBREIN)というトリテルペン様をもつ化合物です。この分解物と考えられるオキサイド、オキシアルデヒドが香気の本体といわれています。ちなみに、竜涎香で香りをつけたものをアンバー(Amber)と言い、バルサミックな香りと表現されます。

霊猫香(シベット:Civet)

ジャコウネコは、エチオピア、アフリカ、南アフリカ、東南アジアの各地に生息しています。この動物は雄雌とも肛門の近くに袋のような分泌腺をもっていますが、その内容物をかき集めて、牛の角に詰めたものが霊猫香です。褐色の半流動体状で、エチオピア産が良品です。

カストリウム

ビーバーの肛門近くにある香嚢を切り取って乾燥させたものです。カナダ、ロシアが産出国として有名です。ムスク、シベットほど需要はなく、香りの成分は不明です。

ムスク・ジバタ

北アメリカの沼沢地帯に住むジャコウネズミの腺嚢より得られる脂肪性の液体です。第二次大戦中、麝香の代用品としてアメリカ市場に登場しました。香りの成分は、麝香、シベットと同じで、毛皮用に捕まえられたジャコウネズミから抽出されます。

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