1937 年アロマテラピーの歴史が幕をあける。
アロマテラピーの創始者であり、先覚者でもあるルネ=モーリス・ガットフォセによる代表作。自らのやけどを治したラベンダーの優れた治癒力に魅了され、1937 年に『アロマテラピー』(フランス語版)を著す。本書はこの療法を日本に紹介した英国の著名なアロマセラピスト、ロバート・ティスランド編著による英語版の訳書である。
ガットフォセは、精油の「揮発性」および「芳香性」という特質に着目し、30年にわたる実験と研究、そして臨床医たちとの共同作業の成果から、精油と芳香物質の生理学的作用と治療特性を導き出した。精油の吸収と排泄経路に加え、注射や注入、挿管法など医療への適用法を記載。精油の消毒・防腐・殺菌、および抗毒性についても詳述している。
土地の民を守る数々の芳香植物に注目したガットフォセ。経験医学には誤りがないとする創造性あふれる視点が、科学的研究に裏打ちされている。匂いの考察による神経系への作用も興味深いものである。
登録情報
- 単行本: 188ページ
- 出版社: フレグランスジャーナル社 (2006/7/25)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4894791064
- ISBN-13: 978-4894791060
- 発売日: 2006/7/25