フランキンセンス|菅野千津子の精油コラム

私の誕生日は12月25日です。

商売をしていたわが家は年末は、かき入れどきでしたので、クリスマスどころではなかったのでしょう。

昔気質の父は、私が幼稚園の頃から「サンタはいない」と教えられ、幼稚園で私がそれを先生に口走ると先生がパニックになっていました。

子供に夢を与えてくれず、クリスマスプレゼントも誕生日プレゼントもくれなかった父母を恨めしく思って私は大人になりました。

だから自分に子供が出来たら、出来る限りサンタクロースを信じさせてあげたいとクリスマスイブの夜中は、主人と一緒にあらゆる作戦でプレゼントを仕込みました。笑

朝一番に 「サンタさんが来たよ」子供の声に幸せを感じつつ、私にはこんなことがなかったと子供の頃を思い出すのでした。

日頃は忘れていることなのに、毎年自分の誕生日に少しばかり親を恨む日になっていたのでした。

アロマセラピーを勉強したとき、イエスキリストの誕生の際に東方の三博士が黄金、ミルラ、フランキンセンスを贈りものとして捧げられるストーリーを知りました。

「乳香」(フランキンセンス)は神への供物、礼拝を象徴する。偉大なる預言者の象徴のフランキンセンスをキリストは選んだとあります。

私はカトリックではありませんので、詳しくはわかりませんが、ミサでも乳香が焚かれるようです。
私はすでにこの世に生を受けた日が何よりも最高のプレゼントだったと思うようになりました。
クリスマスに生まれアロマセラピーを仕事に出来たこと自体に縁を感じています。

そしてクリスマスに私の誕生日を世界中から祝ってもらえているような気持ちになってきました。
それはアロマセラピーを学んだからこそ知ったことでした。

キリストはクリスマスに生まれていないという説もありますが、今の私は良いところを信じることにしています。
過去は変えられませんが、過去に対しての捉え方は自分次第で変えられるものだと感じます。

ポジティブになれたのはアロマセラピーのおかげ。

フランキンセンスは私の誕生石ならぬ誕生アロマですね。