賃貸物件を借りて開業 名幸寛子さん
アロマセラピーサロンCharming 89経営 名幸寛子さんプロフィール
なこう・ひろこ/美容師として勤務しながらエステの勉強をし、プライベートエステサロンを開業。サロンを経営しながらアロマの良さを知り、JAA 認定アロマコーディネーター、アロマスクールラヴァーレ認定BODYトリートメント資格を取得。
開業1年後にはアロマトリートメントの施術を開始。
開業のきっかけ
今やらないとできないという思いが、サロンオープンの原動力に
美容師として働きながら、エステの勉強もずっと続けていました。女性を元気に、綺麗にしてあげられる方法をいつも考えていました。
自分自身が病気をして体調を崩してしまい、身体の変化を感じた時、一人ひとりのお客さまのニーズに合わせられるプライベートサロンを持ちたい、やるなら今しかないという思いがいっそう強くなりました。
そこからは早くて、3カ月後には開業していました。その1年後には、以前からずっと興味のあったアロマの資格を取って、アロマトリートメントを開始しました。
開業スタイル | |
サロンスペース | 事務所仕様の賃貸物件をサロンとして利用 |
人気メニュー | フェイシャル+デコルテ 5,000 円 |
開業までの期間 | 3 年(アロマの勉強開始後から) |
開業費用
物件を借りる費用から細かい備品まで入れて約300万円
開業資金は、自分の貯金と両親から少し借りて用意しました。まずはエステのサロンを始めたのですが、物件を借りるところから備品や小物まで入れると、かかった費用は300万円程度です。
宣伝活動はタウン誌に広告を載せるくらいでそんなに行わなかったのですが、サロンのカードやチラシを作ってサロンに置きました。
開業準備は、ソファや鏡などは自宅から持ち出して費用を抑えましたが、お客さまにお出しする茶器や装飾品なども意外と費用がかかったので、少し余裕を持って資金を準備しておくといいと思いました。
アロマのトリートメントを始めた時は、すでにエステサロンの設備があったため、精油の準備と簡単な内装準備だけで済みました。
一日のスケジュール
家庭のある人こそ、自分のサロンなら両立しやすい
朝は朝食やお弁当を作って家族を送り出し、掃除や洗濯などの家事を済ませてから、徒歩で10分ほどのサロンへ出勤します。営業時間は10時から18時で、週休2日です。
子供はもう大きいので手がかからず楽ですが、子供が小さい人なら、会社勤めと違って自由に時間を空けられるので、むしろ時間のやりくりがしやすいのではないでしょうか。
家庭のある人にこそ、開業はおすすめしたいスタイルです。
開業してわかったこと
メニューの料金設定、広告の出し方ひとつで集客が左右される
私のサロンは東京の下町にあるのですが、メニューの料金設定は周囲をリサーチしたり、スクールの先生に相談しながらずいぶん考えました。
500円でも料金が違えば広告への反応は大きく変わります。お客さまは主婦が多いので、月に1〜2回は通える料金設定にしないと通い続けていただけないと思い、できるだけリーズナブルな料金設定を心がけています。
ようやく軌道に乗ったと感じたのは開業から2年経ったくらいからでしょうか。70分5000円のフェイシャル&デコルテコースが一番人気ですが、サロンでマッサージする時間が月に1回の楽しみ、と言っていただけると本当に嬉しくて、その瞬間が一番やりがいを感じる時ですね。
今後の目標
スタッフを増やして、お客さまをお待たせしない体制をつくりたい
今は一人でサロンをやっているので、1日3〜4名のお客さまの施術をしています。たまたまご予約をいただいた時間がすでに埋まっていて、お断りしなければいけない時は本当に申し訳ないです。
いずれはスタッフを増やして、お客さまをお待たせしないで済むような体制をつくっていきたいと考えています。
また、最近漢方のアドバイザーの資格を取りました。処方はできないのですが、お客さま一人ひとりの身体の悩みの改善を少しでも手助けできるようなアドバイスができたら、嬉しいですね。
開業資金 約300万円 | |
敷金・礼金、家賃 | 内装・看板 |
約100万円 | 約50万円 |
家具 | ベッド、精油、タオル、小物 |
約50万円 | 約50万円 |
カード、チラシ製作 | 宣伝費 |
約10万円 | 約10万円 |
※このページの情報(年齢、所属、役職等)は2015年12月当時のものになります。