香りの分子と匂いセンサー
嗅細胞の嗅毛に匂いを感じる匂いセンサー(匂いの分子の受容体)が並んでいます。受容体は匂いの分子の立体構造を判別するために、ポケット型の立体構造をしています。
ちょうど鍵と鍵穴の関係のようで、鍵が鍵穴にはまると嗅細胞の内部で反応が起き、それが電気信号に変えられて嗅覚神経を経て脳に伝わります。この鍵穴の種類は約1000種類あります。
Q&A
Q:鍵つまり、匂いの分子は40万種類ありますが、匂いの鍵穴、つまり匂いの受容体は1000種類しかありません。「鍵の方が余っちゃうんじゃないの?J
A: 鍵と鍵穴が 1対1に対応するわけではありません。例えて言うなら、鍵穴の方がおおざっぱにできていて、鍵穴におおよそ合った鍵が入ってきたら 反応がはじまります。同じ匂いセンサーを持つ嗅細胞は嗅覚上皮内で散在しているのではなく、同じエリアに集まって存在していることも確かめられています。
Q: 事故などで嘆覚上皮を傷つけたら、そのエリアの匂いセンサーが壊れるから、ある匂いに反応できないということ?
A:そうです。しかし軽い障害なら粘膜が再生して、またその匂いを嗅ぐことができるようになるそうです。