本能的な行動を司る部分への刺激-人間の脳と嗅覚|アロマセラピーに役立つ解剖学・生理学

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本能的な行動を司る部分への刺激

香りの情報は梨状(りじょう)皮質を経由して大脳辺縁系に伝わります。大脳辺縁系は「古い脳」とも呼ばれ、7000万年前くらいに私たちの祖先が発達させた部分のひとつです。

また、 旧名では嗅脳と呼ばれていました。大脳辺緑系を脳の部位でいうと旧皮質(または古皮質)と大脳核(レンズ核、尾状核、扇桃体、海馬)を合わせたところで、1つの機能単位を形成して本能的な活動、情動・記憶の中枢になっています。

特に、大脳核の扁桃体、海馬は嘆覚神経から神経繊維を受け入れているところです。このように、感情や記憶を司どる部位と、香りをかぐことで刺激される部位(扁桃体、海馬を 中心とした大脳辺縁系)とが一致し ていることがわかっています。

ふとした香りで、何年も前の記憶が蘇ってくるという経験をしたことはありませんか。香りがあなたの脳にある記憶の扉をノックしたのでしょう。すてきな香りとともに良い思い出を作りたいものです。

側面から見た脳幹


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