心臓から出る血液の分配-オイルトリートメントと循環器系|アロマセラピーに役立つ解剖学・生理学

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心臓から出る血液の分配

心臓から出る血液は身体に均一に分配されるわけではありません。大事な部分へは多く分配されます。

心臓より抽出された血液の分配

  安静時 運動時
15% 15%
心臓 5% 5%
消化管・肝臓 26%
腎臓 25%
筋肉 17% 約80%
その他 12%


安静時、運動時に関わらず脳と心臓(心臓は心筋という特殊な筋肉でできています。心臓が鼓動するためにも血液が必要です。)へは安定して血液は供給されます。

しかし、安静時には肝臓を中心にした消化管に心拍出量の1/4 、腎臓に同様に1/4 、筋肉には17%供給されるのに対して、運動時は脳や心臓ヘ供給される以外の血液は殆ど筋肉に供給されます。

じっとしているか、運動するかで体の中で血液の分配がダイナミックに変化することに驚かされます。

アロマのオイルトリートメントを行うと、体液の移動が起こります。
すると細胞の中や組織に溜まっていた老廃物が移動します。それらの老廃物は、最終的には尿として排池されますが(アロマのトリートメントの後は尿の色が 濃くなることもしばしばです)、移動する老廃物が多すぎると一度に尿に排泄できないので、老廃物はある一定の時間、血液と一緒に身体の中を循環します。

頭が痛くなったり、気分が悪くなったり、何となく重だるい状態が続くことになります。しばらくすると体調は戻り、トリートメントを受ける前よりも身体がスッキリするので不安になることはありませんが、できればそのように体調が悪くならないようにしたいものです。

アロマのトリートメントが初めての場合は、20~30分位が適当かと思います。トリートメントの時聞を決定するには年齢、運動をしている か否かが大きな参考になります。

年齢が高いと、一般的に代謝が落ちるので組織に老廃物が多くあります。また、運動をしていない人も同様です。これは上記の<心臓より抽出された血液の分配>で分かるように、運動をしていると血液が筋肉に集中することで、結果として運動の後は、ダイナミックに臓器へ新鮮な血液が流れ込みます。これによって老廃物が軽減されます。


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