香りが脈拍数に与える影響-自律神経について|アロマセラピーに役立つ解剖学・生理学

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香りが脈拍数に与える影響

香りが、実際に自律神経にどんな影響を与えるのかは、自律神経測定器というものがないので難しいですが、通常、緊張しているときは脈拍数が多く、ゆったりしているときは脈拍数が少ない事実を利用して、1分間の脈拍数の増減を計ることで、自律神経への影響をみることにしました。

実験

10 人以上のグループに対して、次の手順で脈拍を測定しました。

1、香りを嘆ぐ前に脈拍を 1 分間測定。
2、ティッシュにつけた香りを嘆ぐ。
3、香りを嘆いでから 3 分後に脈拍を再度測定。


香りはリラックス作用のあるラベンダーと、スポーツの試合前に嘆ぐとノルアドレナリンが出て、戦闘モードになるというジュニパーです。

すると、グループ全体としてラベンダーを嘆いだ場合は、香りを嘆ぐ前より10くらい脈拍数が少なくなり、逆にジュニパーのほうは10くらい多くなりました。

脈拍数の10というのは、座っている状態から横たわると10くらい脈拍が減ります。ですから、ラベンダーを嘆いだときは起きているけれど、寝ているくらいリラックスした状態と言えそうです。

精油の香りを嘆ぐだけで、しかもほんの数分で、自律神経に影響を与えることがこのことからも分かります。

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