各臓器と自律神経
自律神経について
自律神経には、興奮する時に優位になる交感神経と、リラックスする時に優位になる副交感神経とがあります。一日のなかでも、日中はアクティブに活動するので交感神経が優位で、夕方から段々と副交感神経が優位になってきて、お休みモードに切り替わっていきます。
各臓器と自律神経
臓器と自律神経の関係を見てみましよう。交感神経が優位なときは、スポーツをしている時に臓器がどのように働いているかを想像してください。
一方、副交感神経が優位な時は、のんびりとリラックスしているときに臓器がどう働くか想像してください。
例えば、球技をするときに瞳孔はボールを見つめるために拡大し、ボーッとしているときは何かを凝視する必要はないので縮小します。
緊張しているときは、心臓がドキドキして、冷や汗をかき、ときには指先が冷たくなることすらあります。これは毛細血管が縮んで、手に血液が供給されていない状態です。ゆったりとした気持ちでいると胃や大腸で蠕動(ぜんどう)運動が起こり、消化や排便が促されます。
逆に緊張が続いていると消化できず、胃もたれしたり、便秘になることもあります。このように交感神経と副交感神経の状態により各臓器の働き方に違いをみることができます。