精油は皮膚に浸透する-精油の皮膚への吸収|アロマセラピーに役立つ解剖学・生理学

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精油は皮膚に浸透する

粘膜や肺から精油が血液循環の中に取り入れられることはすでに学びました。では、オイルトリートメントをしたときはどうなのかを考えてみましよう。

興味のそそられる実験結果があります。オイルトリートメントした後の呼気の成分を測定したのです。す ると精油の種類(成分の大きさ)によって、呼気に検出されるまでの時間は20~60分のばらつきはありますが、皮膚に塗布した精油の成分が、わずかながら呼気から検出されました(Katz,1947)※。

これは、皮膚の真皮層に精油が浸透して血管に取り込まれ、血液と一緒に体内を循環し、二酸化炭素の出るルートで(肺胞で拡散現象に より)精油も排出されたということです。

Katz(人名)、1947(西暦年)その実験などを発表した人物名と年数です。

オイルトリートメントに用いた精油は、皮膚の真皮層に浸透し、体内を循環します。また、植物オイルでラベンダーの精油を 2% に希釈したオイル1.5mlで腹部をトリートメントした後、精油の成分(リナロール、リナリル)の血中濃度を調べると、トリートメント 20分後にピークになり、90分するとほぼゼロになりました。

これは、皮膚に浸透した 精油が血管に入り込むまでに、少々時聞が掛かるということを示しています。また、精油がトリートメントしているときだけでなく、少なくともその後しばらくは続くことを示し ています。(]ager,1992)


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