ブレンドファクター
精油は、数種類をブレンドして用いると、その働きを互いに引き出しあい、1種類で用いた時よりも効果的だということが知られています。目的に合わせて精油を数種類選んだ後、これらの精油をどのような比率でブレンドするかの目安を示したものを「ブレンドファクター」といいます。
これは精油の濃度や皮膚刺激に対する安全性などを考慮して、経験的に定められた値です。
ブレンドする滴数の出し方
精油名 | B・F | 精油名 | B・F |
イランイラン | 4 | フランキンセンス | 3 |
オレンジ | 3 | ブラックペッパー | 1 |
カモミール・ローマン | 1 | ペパーミント | 1 |
カモミール・ジャーマン | 1 | ベルガモット | 4 |
カルダモン | 1 | ベンゾイン | 1 |
クラリセージ | 4 | マージョラム | 3 |
グレープフルーツ | 4 | ミルラ | 1 |
サイプレス | 5 | メリッサ | 1 |
サンダルウッド | 6 | ヤロウ | 1 |
シダーウッド | 3 | ラベンダー | 7 |
ジャスミン | 2 | ユーカリ | 1 |
ジュニパー | 4 | レモン | 3 |
ゼラニウム | 3 | レモングラス | 1 |
ティートゥリー | 3 | ローズ | 1 |
ネロリ | 2 | ローズマリー | 2 |
パチュリー | 1 | ローズウッド | 6 |
※ロバートティスランド氏考案を参考
ブレンドする精油の滴数の出し方
ブレンドファクターを用いて、精油の滴数を実際に算出してみましょう。例として、ラベンダー、サイプレス、ジュニパー、ゼラニウムでトリートメントオイル50CCを作るものとします。
1、全体で何滴混ぜるかを把握する
50CCのキャリアオイルに2.5%の濃度で作る場合。
50×0.025=1.25 1.25÷0.05=25 答え25滴
2、ブレンドファクターを確認
ラベンダー:7、サイプレス:5、ジュニパー:4、ゼラニウム:3
3、各ブレンドファクターの和を求める
7+5+4+3=19
4、全体の滴数÷ブレンドファクターの和を求める
25÷19=約1.32(小数点第3位四捨五入)
5、各精油のブレンドファクターに4の答えを掛ける
ラベンダー:7×1.32=9.24滴 サイプレス:5×1.32=6.6滴
ジュニパー:4×1.32=5.28滴 ゼラニウム:3×1.32=3.96滴
6、各精油の1の位以上の和を求める
9+6+5+3=23滴(実際に精油ビンからたらすことのできない小数点以下の数字は省いて考えます。)
7、当初に設定したブレンド滴数に満たない時は、滴数の少ない精油に1滴プラスする
6で求めた滴数は23滴なので、滴数が少ないジュニパーとゼラニウムに1滴ずつプラスして25滴にします。
ラベンダー:9滴 サイプレス:6滴 ジュニパー:6滴 ゼラニウム:4滴
【注意】
この精油の分量は1回で使うには多すぎます。5回分を目安に考えて下さい。