ヨーロッパ近代|アロマセラピーの歴史

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ヨーロッパ近代

ヨーロッパ中世・近代(6~17世紀頃)は 、香り文化が成長し、発展していった時代とも言えます。

アロマセラピーの進歩(16世紀)

これまでは、口で伝承されてきただけのアロマセラピーも、16世紀に入ると、「新完全蒸留読本」(ドイツのエロニムス・ブラウンシュバイクという医師の著)や「バレリー・コルティの薬局方」「植物読本」などの書物として体系づけられるようになりました。

また、中国でも「本草綱目」(中国の李時珍:バラ・ジャスミン・カモミール・ハスの花)によって、アロマセラピーは体系づけられました。

ロココ人形の香水びん(17世紀)

17世紀になって、香りの抽出のためにアルコールの使用が普及すると、香水が上流階級で普及しました。常時持ち歩くために、小型の香水びんが必要になり、金属・陶磁器・ガラスで、自分専用の美しく豪華なびんを名工に作らせました。

やがて、あこがれの硬質の磁器が広がってゆくと、それでびんを作ることになりますが、陶彫職人は人物像や動仏像を作成するのが得意だったため、必然的に香水びんも宮廷の雅やかな生活を表すロココ調の人形になりました。

ペスト(黒死病)の流行(17世紀)

ヨーロッパでペスト患者を出した家族は、皆外出が禁止され、座して死を待つしかありませんでした。香水を作る工場で働く人達は、ペストにかかりにくかったと言われています。

ドイツのカルペッパーは、「香水は確かに複合した薬物である。これは熱しないで心に影響を及ぼし、あらゆる悪臭を取り除き、私たちを取り巻く空気中の感染源を除去する。」と言っています。

化学薬剤の使用(1650年頃)

戦争が大規模になり大量の負傷兵が出るようになると、外科手術のために化学薬剤が発達するようになりました。そのため、化学薬剤を用いる医師と、薬草専門家とが分離するようになりました。

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