香りのキーオペレートへの影響-香りと心の作用の実験例
社団法人「空気調和・衛生工学会」の岩橋基行氏によって次の実験が行われました。
(岩橋基行『香りと環境』理工図書)
実験内容
女性のオペレーター13名に対して行われたもので、香りはラベンダー系、ジャスミン系、 レモン系が用いられました(香りの種類に「系」がついているのは、その香りにほかの香りもブレンドしているからです)。テストは 1ヶ月間、卓上型の空気清浄器に香りの発生器を埋め込んで行われました。
結果
香りがない場合のオペレーティングミス率を 100とすると、どの香りの場合もミス率は低下しています。特に、レモン系の場合はミス率が半分以下になっています。
また、時間あたりのストローク数についても、香りのある日とない日では差が明らかですが、さらに時間あたりのストローク数とそのうちのミス数にも差が見られ、香りの存在で執務率が 向上していることがわかります。