香りがCRT業者に与える影響-香りと心の作用の実験例
オフィスにコンピューターはなくてはならない物になりました。しかし、長時間コンピューターに向かっていると、集中力が落ちるのはもちろん、目が疲れたり、腕や肩や腰が痛くなることもあります。
こんなコンビューター画面 (CRT) の作業に対して香りは、どんな効果を発揮するのでしょうか。
オペレーティングミスと香りの関係では、香りの漂う空間の中で作業した方がミスが少なく、早く仕事がこなせることが示されました。
しかし、作業者が疲れてしまっては困ります。香りを嗅ぎながらの作業と、そうでない時の作業では精神的、肉体的にどのような影響を与えるか見てみましょう。
実験内容
27才~47才の男女6名に対して、CRTに表示される一桁の足し算の問題を30分間解いてもらいました。その解答について誤答数、計算速度を測定しました。
結果
香りがある場合は、30分間コンスタントな速度で問題を解いているのに対して、香りがない場合は、集中力が緩んだせいか、後半になると問題を解くのに時間がかかることがわかります。
また、誤答率を見ると、香りがあるほうが、ないほうに比べて小さいことがわかります。さらに、作業中や作業後の体や気持ちに対する自覚症状のアンケートを見ると、気分のさわやかさや首筋、肩の凝りなどについて、全般的に良い結果が出ていることがわかりました。