粘膜刺激
【定義】
粘膜とは消化管・呼吸器・性尿路の内面につけられた名称です。粘膜を形成する細胞は、粘液という分泌液を生産し、これが粘膜を機械的、化学的な損傷から保護します。粘膜刺激に対する評価は、口内に未希釈の精油を0.02cc塗るという方法で行われました。塗ってから最初の15~30秒で変化が認められるようになります。
【粘膜刺激の評価】
ロバート・ティスランド氏らの研究に次の評価があります。次のような感覚を基準に、刺激のレベルごとに精油を分類したものです。
刺激A:強烈な刺激(じんじんと痛み、焼けるような感じ。きわめて不快。)
刺激B:かなりの刺激(熱さを感じるが苦痛の感覚はない)
刺激C:ソフトな刺激(ソフトな暖かさのある刺激。少しも不快ではない)
刺激D:ごく穏和な刺激
刺激E:非刺激
刺激A~Cの精油紹介
レベル | 精油名 |
刺激A | オリガナム、クローブ(葉、花柄)、セルピルム、セーボリー タイム、ミント、ピメント(葉) 刺激Aと思われるもの:アジョワン |
刺激B | オールスパイス、カッシャ、キャラウェー、クローブ(花芽) シナモン(皮、葉)、スペアミント、ベイ(葉)、ペパーミント |
刺激C | アンジェリカ(根)、アニス、イランイラン、ウィンターグリーン オレンジ、カモミール(ローマン・ジャーマン)、カルダモン、ガルバナム キャロットシード、クミン、クラリセージ、グレープフルーツ コリアンダー、サイプレス、サッサフラス、サンダルウッド シダーウッド、シトロネラ、ジュニパー、セージ、ゼラニウム、タラゴン ティーツリー、ディル(種)、ナツメグ、ネロリ、パイン、バジル、パセリ(種) ヒソップ、ビューキュー、フェンネル、プチグレン、フランキンセンス ベルガモット、ベチバー、ヘンルーダ、マージョラム、ミルラ、ヤロウ ユーカリ、ラベンダー、レモン、レモングラス、ローズ、ローズウッド |