生殖に関する危険性-精油の危険性|精油の安全性

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生殖

婦人科系の日常的なトラブル(月経痛、月経不順、月経前緊張症など)はアロマセラピーを行ううちに、だんだんと改善されるケースは少なくありません。

血行が良くなったり、冷え性が緩和されて結果として婦人科系のトラブルが改善されるケースもありますが、婦人科系やホルモンに直接働きかけて改善されるケースもよくあります。

妊娠

エストロゲン様作用を示す成分と特に多く含む精油

これらの成分は、卵胞ホルモンと同じ働きをするので、妊娠中の使用は避けたほうが良いでしょう。

・ジテルペンアルコール類のスクラレオール(クラリセージ)
・エーテル類のt-アネトール(スターアニス、フェンネル)
・ケトン類のツヨン(セージ、ヤロウ)、ビリデフロール(ロックローズ)

ラットの卵胞を少なくさせた成分

レモングラスやメリッサに含まれるシトラールは雌のラットの正常な卵胞の数を少なくさせることが分かっています。(Toaff,1979)。この実験では、0.3g/kgを腹腔に注射して得られた結果です。

人間に例えるなら、60日にわたり、4日か5日に一度レモングラスの精油を25ccずつ腹腔に注射することに値します。

流産

これから述べる精油には「流産を引き起こす働きがある」とされています。妊娠中は決して用いないでください。

【流産の評価】

ロバート・ティスランド氏の研究に次の評価があります(「精油の安全性ガイド」より)

流産を起こさせる精油と成分
精油 成分
インディアンディルシード アピオール
オークモス(溶剤抽出法) ツヨン
カンジュナラ サフロール
カンファー(ホワイト) カンファー
サビン サビニルアセテート
セージ・スパニッシュ サビニルアセテート
パセリ・葉 アピオール
パセリ・種子 アピオール
バルサミット(カンファー) カンファー
ヒソップ ピノカンファオン
ペリラ ペリラケトン
芳葉(カンファー/サフロール) カンファー
ラベンダーコットン アルテミジアケトン
ワームウッド・一年草 アルテミジアケトン
Lavendula Stoechas カンファー

【通計作用があるといわれる精油】

妊娠中には使用を避けましょう。

アンジェリカ、オリガナム、カモミール、ガルバナム、キャラウェイ、キャロットシード
クミン、クラリセージ、サイプレス、サントリナ、シダーウッド、シナモン、ジャスミン
ジュニパー、スペアミント、セージ、ゼラニウム、タイム、タラゴン、ナツメグ、バジル
パセリ、ヒソップ、フェンネル、ペパーミント、マージョラム、ミルラ、ラベンダー
ローズ、ローズマリー、ローレル

精油と奇形

精油の中にも、奇形を起こさせる精油や成分があります。数は少しですが、このことも含めて妊娠中は十分すぎるくらい慎重に精油を選ぶ必要があります。

催奇形性のある精油と成分

・プレクトランサス油

マウスの実験で腎臓と心臓の欠陥、骨格の変化、無眼球症などが見られました。(Pages,1989)
サビニルアセテートという成分が原因と見られています。

・メチルサルチレート

比較的多く用いると、哺乳類に対して催奇形性があるとされています(Wilson,1973)
この成分を含む精油にウィンターグリーン、バーチがあります。

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