精油に含まれる成分
精油は多種多様の成分が交じり合ってできています。この成分について知ることによって、精油の新しい側面を見ることができたり、アロマセラピーへの理解をさらに深めることができます。
成分の分類について
1つの精油をガスクロマトグラフィなどの成分分析器にかけて、どのような成分が含まれているかを調べると、現在では数百~千近くの成分が確認されるようです。
精油の成分には、ファミリー名と個人名にあたる名称があります。例えば「オキサイド系シネオール」という成分がある時、オキサイド類というのがファミリー名で、シネオールはそのファミリーの一員に例えられます。(オキサイド類のファミリーには、他にスクラレオールオキサイド、リナロールオキサイドなどがあります。)
家族は同じ場所で過ごし、食べるものも一緒です。すると、だんだんと皆が似てくるように、同じファミリーに属する成分は、一般に共通の作用をもっています。
ですから、数百もある成分の作用を1つ1つ覚えるのではなく、まずは、下記のファミリーの作用を覚え、例外的な作用のある成分は別個に把握すると良いでしょう。
炭化水素類 | アルコール類 |
アルデヒド類 | 酸類 |
オキサイド類 | ケトン類 |
フェノール類 | フェノールエーテル類 |
エーテル類 | エステル類 |
ラクトン類 | 含窒素化合物 |
毒性のある類や成分
神経毒性 | ケトン類 フェノールエーテル類 |
肝毒性 | フェノール類 フェノールエーテル類のサフロール |
腎毒性 | フェノールエーテル類のサフロール エステル類のメチルサリチレート |
皮膚粘膜刺激 | アルデヒド類、フェノール類 モノテルペン炭化水素類、オキサイド類 |
光毒性(光感作) 光過敏性 |
ラクトン類のフロクマリン |
発ガン性 | フェノール類のメチルオイゲノールやエストラゴール フェノールエーテル類のサフロールやアサロン |